国際物流

JR貨物の国際一貫輸送

昨今、2050年カーボンニュートラル実現に向けた動きや、物流の担い手不足、さらに近年激甚化している自然災害への対応等が喫緊の課題となるなか、環境負荷が小さく、大量輸送の点で優れている鉄道や海上へのモーダルシフトの重要性に注目が集まっています。JR貨物では、国際海上コンテナ輸送と日本国内での鉄道コンテナ輸送をシームレスに組み合わせた一貫輸送サービスを展開しています。ここでは、JR貨物が取り組む主に3つの国際輸送サービスを紹介します。

①海上コンテナダイレクト輸送サービス

当社では、世界で流通している20フィート及び40フィートの国際海上コンテナをそのまま貨車に積載して鉄道でダイレクト輸送しております。長距離輸送や、港から離れた内陸への輸送に多く利用されています。特に、東京~盛岡間では、月~土毎日1往復、鉄道による国際海上コンテナ輸送を行う東北エクスプレスサービスを展開しており、北東北3県(青森・秋田・岩手)と京浜港を結ぶ窓口としてご利用頂いるほか、海上20フィートについては全国約60の貨物駅で鉄道輸送の取扱いが可能です。



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②クロスドックサービス

東京貨物ターミナル駅や盛岡貨物ターミナル駅の中に、通関機能のある保税蔵置場を設けています。貨物駅内では、国際海上コンテナと当社が提供する12フィートコンテナ等を迅速に積み替えたり、港湾CFS倉庫からは12フィートコンテナのまま集貨・配達することで、全国を網羅する鉄道輸送ネットワークをフル活用し、各地へ貨物鉄道輸送することが可能です。

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③国際フェリー・RORO一貫輸送サービス

東アジア圏のお客様にも、日本国内と同じ、多頻度・少量で定時性の高い輸送サービスを提供すべく、12フィートコンテナを利用した国際複合一貫輸送サービス、「国際フェリー・RORO一貫サービス」を提供しています。いくつかその特長をご紹介します。

高速性

フェリー/高速RORO船による海上輸送と、高速貨物列車との接続により、お客様の指定先までドア・ツー・ドアの輸送時間の短縮を実現します。

定時性

日本国内は優れた定時制による鉄道輸送を行うとともに、フェリーやRORO船は海上においても遅れが少なく荷役もスムーズに行っているため、安定したリードタイムが確保されています。

多頻度サービス

列車は全国各地、日、祝日を除き毎日運行しています。また、国際フェリー・RORO船の航路もデイリーもしくは週複数便を運行しており、複合一貫輸送により多頻度サービスを展開しています。

小ロット輸送

小量で国際輸送される貨物は、一般的には航空便、あるいはCFSの海上コンテナ輸送が主流です。トラックで空港や港まで輸送し、航空機用パレットや海上コンテナに積み替えが行われていますが、この際に、破損や紛失の危険性も指摘されています。12フィートコンテナの国際フェリー・RORO一貫輸送サービスでは、小量でもコンテナ単位で輸送できるため、貨物の破損の回避、積替え作業の削減が可能なほか、コンテナ単位のため航空便と違い、貨物重量・容積による運賃の変動はなく、積載可能重量・容積まで固定した運賃でのご提案が可能です。

効率的な荷役を実現

12フィートコンテナは、海上コンテナと異なり側面が開く構造です。
そのため、日本国内で主流となっているパレット荷役が海外においても 簡単に実現できるため、荷役の効率化が図れます。

12フィートコンテナの国際フェリー・RORO一貫輸送サービス

JR貨物が提供する、12フィートコンテナの国際フェリー・RORO一貫輸送サービスラインナップを紹介いたします。

◆ 博多~釡山(韓国) カメリアライン
日韓をデイリー運行する高速フェリーと貨物列車の発着本数の多い福岡貨物ターミナルとの接続を実現!

◆大阪南港~釡山(韓国) パンスターフェリー
サンスターラインのCFS倉庫が東京貨物ターミナル駅構内「東京ICD」に指定されており、東京から大阪南港を経由して釜山までパンスターフェリーと鉄道輸送を組み合わせた高速一貫輸送が可能!

◆下関~釡山(韓国) 関釡フェリー
1971年に開始された実績と伝統の航路と、下関港/駅を通じて全国各地への鉄道輸送を組み合わせた日韓一貫輸送が可能!

◆下関~太倉港(中国、江蘇省) 蘇州下関フェリー

中国、蘇州・太倉地区および上海都市圏から下関港/駅を通じて全国各地への12フィートコンテナ一貫輸送が可能!