物流に頭を悩ませる国々のため、
私たちだからできること。

森田哲也Tetsuya Morita

環境情報学部卒

経営統括本部 海外事業室

PROFILE2007年入社。機関車の検査修繕業務や新入社員研修担当、コンテナ管理システムの更新業務などを経て、2014年に新設された海外事業室へ。現在、東南アジアを中心に、各地の物流状況や鉄道インフラの調査、ニーズ調査などを行っている。

ポテンシャルに溢れている、JR貨物。

全国ネットワークを持つ日本唯一の貨物鉄道事業者であり、世界に類を見ない定時性・安全性を誇る輸送技術がある。発想を柔軟にし、今までにないチャレンジと工夫で優れたビジネスを生み出し、新しい価値を創り出す。JR貨物はそれだけの可能性とアセットを持つ会社です。例えば海外展開の加速もそのひとつ。
2014年1月に誕生した海外事業室。私は、その設立直後から携わっています。日本ではイメージしづらいかもしれませんが、世界の鉄道は貨物輸送がメインです。そんな、鉄道貨物の需要がある国々における、鉄道貨物輸送の事業化に向けた調査や技術支援業務を主に担っています。現地の物流事情分析、鉄道駅での現場調査、現地荷主企業へのヒヤリングや各国国鉄及び政府機関とのミーティングによるニーズ調査、国ごとの法律の把握などを経て、鉄道事業化に向けた可能性や解決すべき課題と解決策を提案します。ときには、その国の大臣と面談するという場面もあります。また最近は、海外から「日本の鉄道貨物を見たい」という視察クライアントが増えており、その対応も。海外出張は1~2ヶ月に一度、1~2週間ほどかけて各地を回っています。

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世界中の人たちを笑顔に。

これまでに私はタイ、ミャンマー、カンボジアを訪問しましたが、現地の物流事情を知るほど私の中に「なんとかしてあげたい」という気持ちが湧いてくるのです。訪れた国のすべてでダイヤがないに等しい状態。トラックなら半日で着く距離を、あるときには数日かかったという話も聞きました。設備の老朽化も激しく、ミャンマーでは貨車の鉄製の床がゆがんでいたり、部品が外れたまま走行したりしていることもありました。途上国や新興国の多くでは、トラック輸送と比較し貨物列車の信頼性が著しく低い。列車遅延や貨物の破損が日常茶飯事な国で鉄道貨物を用いるということは、メーカーなどの荷主企業にとって大きなリスクであるのが、今の現実なのです。
しかしその一方で、いずれの国でも交通渋滞やトラックドライバー不足による物流コストの増大などの課題を抱えています。日本とまったく同等の輸送品質とまでいかずとも、少なくとも定時性・安定性のある鉄道貨物輸送が実現すれば、その国の社会発展に大きく貢献できるのは間違いありません。例えばタイでは、製品価格に占める物流費の割合が日本の倍だというデータがあります。鉄道による大量輸送で物流費を抑えれば、消費者は安く製品を手にすることができるようになる。また、定時制の確保によって冷蔵・冷凍輸送体制が構築できれば、新鮮な食品を国中に届けることができる。そう、貨物鉄道事業は世界中の人たちを笑顔にできる仕事でもあると私は思うのです。そして、それを実現できる技術を持っているのは、私たちだけなのです。日本流の貨物列車やコンテナが世界を走り、その線路の端々から豊かな暮らしが花開いていく。そんな未来を実現するために、私はこれからも走り続けていきます。

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