JR貨物を強くする
収益の最大化を目指す。

金田 理Sadamu Kaneda

政治経済学部卒

営業部 制度・商品開発グループ

PROFILE世の中がどのように変化しても必要とされ続ける物流に魅力を感じ、なかでも日本全国を網羅するネットワークを持つ唯一の鉄道事業者であるJR貨物を志望。2013年に入社後、九州で顧客営業などを経験し、現在は本社にてダイヤ改正や制度対応など貨物鉄道輸送全体をマネジメントする業務に携わっている。

需要に応える臨時貨物列車を計画し、
日本の物流を支える。

私のJR貨物でのキャリアは、九州からスタートしました。最初に配属された北九州貨物ターミナル駅では、コンテナが正しく輸送されているかを管理する駅のフロント業務に携わり、現場を肌で理解していきました。3年目に入ると熊本にある九州南部支店に異動し、顧客営業を担当。農業協同組合や自動車関連メーカーなどのお客様と日々コミュニケーションを取り、出荷案件を受けて現場と連携しながら輸送を遂行することに奮闘しました。
そして5年目からは、九州支社の営業部へ。ここは九州地区全体の事業を管理統括する部署であり、季節波動に合わせた貨物列車の運転計画作成などに力を奮うことになりました。季節波動というのは、時期によって出荷量が大きく変化することです。たとえば、九州の佐賀県は玉ねぎの一大産地であり、春の収穫時期を迎えると、莫大な量の玉ねぎが首都圏などの消費地へ一気に出荷されます。そのような需要に応えるために、支社内で調整を図って臨時貨物列車を計画することもあります。現場からの要望を受けて、自分が主導して一本の列車を作り上げていく。そしてそれが、日本の物流で重要な役割を担う。先にお話しした玉ねぎの出荷時には、100個にも及ぶコンテナを積んだ長大な貨物列車が、九州のターミナル駅から首都圏に向けて出発します。まさに圧巻の光景で、私たちが食卓を支えているのだと、誇りをもって仕事に取り組んでいました。

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貨物輸送の収益を最大化する
ダイヤ改正に奮闘中。

全国をまたにかけて多様な仕事を経験できる機会があることも、JR貨物の魅力です。私の場合、9年目に大きな転機が訪れ、新宿本社の制度・商品開発グループに異動になりました。ここで主に担当することになったのは、毎年実施される貨物列車のダイヤ改正です。以前に九州支社で手がけていた、季節波動に応じた貨物列車の運転計画立案をさらにスケールアップしたような業務でした。過去1年間の輸送データを分析し、社会の動きを捉え、増強すべき区間の輸送力を計画します。たとえばコロナ禍によるネットショッピングの需要増に応えて宅配便との連携を強化した列車を企画するなど、当社の貨物鉄道輸送が生み出す収益を最大化するダイヤを立案しています。また、当社は社会インフラとなる公共性の高い事業を手がけているため、さまざまな施策を実行する上で行政当局の承認を得なければならないケースも多く、その対応も担っています。
現在の部署は、より高い視点から貨物鉄道輸送全体の運営に関わる立場であり、責任は重いものの大いにやりがいを感じています。今後は、これまで培ってきたキャリアを生かして、JR貨物を総合物流企業へいっそう進化させていく力になりたいです。社長も「現状のままではいけない。新しいことに挑戦していこう」と強く発信しており、私もその一員としてチャレンジしていきたいと思っています。

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