現場へ足を運ぶからこそ、本当に大切なことが見えてくる。

若林 佳央里Kaori Wakabayashi

観光学部交流文化学科卒

事業開発本部 開発部 
管理グループ

PROFILE地域貢献・社会貢献のできる仕事がしたいとJR貨物に、2010年入社。入社後、名古屋貨物ターミナル駅にて駅フロント業務(コンテナ車の配車計画や輸送障害時の対応など)に携わる。本社・営業サポートセンターを経て、現職の開発部へ。

未来の子どもたちのために働きたい。

「将来生まれてくる自分の子どもや、未来ある若い人たちのために働ける仕事に就いたらいいんじゃないの」。就職活動中、自分が何を目的に働きたいのか思い悩んでいた私に母はこう言いました。その言葉が私の会社選びの軸になったように思います。物流は、IT化がどれだけ進んでもなくならない生活に欠かせないもの。そして鉄道貨物事業はCO2削減などで地球環境に貢献でき、全国に拠点を持つJR貨物は地域社会にも貢献できる。未来の子どもたちのために働くことができる仕事だと感じ、JR貨物を選びました。
現在所属する事業開発本部には全国で70名ほどが在籍し、物流施設や商業施設、オフィスビルなど、JR貨物が保有する不動産資産を最大活用することをミッションに働いています。その中で私は開発部・管理グループに所属し、既存物件の管理・運用や借り主様との契約更新、賃料交渉などを担当。開発グループおよび首都圏グループでは新規開発案件の企画・計画業務、開発技術グループでは工事・修繕の計画推進を担っています。

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自分の提案が初めてカタチになった経験。

どんな建物、施設も経年劣化します。ですから開発部の仕事は、“建てて終わり”でなく、管理運用面でも工夫を重ね不動産の価値を高め続けていくことが大切。新たな付加価値をつけるというのもひとつの手段です。例えば私が現在担当している『飯田橋I-GARDEN Terrace』。アクセスに優れ、様々な飲食店が入った商業施設です。竣工から10年以上が経ち、最近では来訪されるお客様の減少が懸念されていました。そこで私が目を付けたのがサイン(案内板)でした。それまでは建物の柱に各店舗のシールが貼られていただけでしたが、新たにサインを設置すれば、例えば偶然建物を通りかかった人の目にも入りやすいと考えました。「サインを変えるだけで、訪問者が増えるのか」という疑問の声もありましたが私は現場に足繁く通っていたので自信がありました。物件には、図面だけではわからないことがたくさんあります。何度も現場へ足を運び借主様やテナント様、管理会社様と議論を繰り返すことで聞こえてくる声もあります。この物件に本当に必要な工夫が何なのかは、現場を感じるからこそ見えてくる。私はそう思うのです。そうして出来上がったサインは、私が初めて自分の提案をカタチにできた仕事になりました。
今は学ばなければならないことが山ほどありますが、将来はもっと大きな案件にもチャレンジしていきたい。ただそのときにも現場は大切に。サイン設置は、他の案件に比べれば本当に小さなものでした。でも、現場の大切さを教えてくれたその看板は、私にとっては大きな存在。初心を忘れないための原点にもなりました。

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