舞台は世界。JR貨物の未来を切り拓く。

島 広明Hiroaki Shima

法学部卒

鉄道ロジスティクス本部 海外事業部 
バンコク駐在員事務所

PROFILE2005年入社。全国規模で世の中の役に立つ仕事がしたいとJR貨物を志望。入社後、駅業務、貨物指令、業務システム運用・開発、役員秘書、国際物流分野でのマーケティング業務に携わった後、2019年に海外事業部へ。2021年秋からタイに赴任し、バンコク駐在員事務所の所長を務めている。

バンコクに駐在し、新事業の可能性を探索中。

2021年9月、JR貨物にとって初の海外拠点となる駐在員事務所がタイのバンコクに開設されました。私はその初代所長としてバンコクに赴任し、現地で指揮を執っています。当社は近年、アジアをはじめとする世界各国の鉄道事業者に向けて、貨物輸送の技術やノウハウを支援する形で海外展開を進めてきました。しかし、人口減により日本の国内貨物輸送量全体が減少傾向にあるなか、日本国外でJR貨物として新たな事業展開の可能性を探る必要に迫られています。そうした流れを受けて、国外で自ら収益を上げるモデルを作ることが、私に課せられたミッションです。経済発展を続けるタイでは、それを支える物流インフラの整備が求められており、地球環境政策にも沿う鉄道輸送の強化が国家的な課題になっています。そこにタイでの貨物鉄道事業への参入の機会を捉え、いま情報収集を進めているところです。
入社当初は、まさか自分が海外に赴くことになるとは想像もしていませんでした。しかし、そこから15年ほどの間に、事業の基盤となる業務システムの運営・開発に携わったり、役員秘書として経営陣をサポートしたり、国際物流分野でのマーケティグに知恵を絞ったり、さらには大手物流企業に出向して国際海運業務に携わるなど、実にさまざまな経験を重ねて、海外での事業開発を託されるまでに成長することができました。こうした密度の濃いキャリアを得られるのも、JR貨物で働く大きな醍醐味だと思っています。

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後輩たちに、もっと世界で活躍できる機会を。

バンコク駐在員事務所は、私が起案して立ち上げた拠点です。2019年に海外事業部に異動した後、タイをはじめとするASEAN諸国を担当し、日本から各国の鉄道事情を探って新事業の可能性を検討してきましたが、やはり現地に身を置き、関係者と直に接しながら進めたほうが成功確率は上がると考え、拠点設立を経営陣に提案しました。JR貨物は組織が複雑ではなく、経営陣との距離も近いため、ボトムアップの提案に対する意思決定も迅速であり、こうした環境も魅力に感じています。海外拠点の設立は社内で前例がなく、海外でビジネスを進めるために必要な知見を自ら学びつつ、社内のさまざまな部門の協力を得て、何とかバンコクに拠点を立ち上げることができました。いまはその責任者を務めて組織のマネジメントにも力を入れており、経営感覚も磨かれています。
当面の目標は、いまタイで進めているプロジェクトで成果を上げるとともに、その他の世界中の有望な場所で貨物鉄道に関連する事業を立ち上げること。JR貨物の安全かつ正確な貨物輸送の技術やノウハウは、鉄道による物流インフラを築く上で不可欠なものとして、今後はアジア諸国をはじめ、世界各国でも求められていくと確信しています。私が先陣を切って海外の市場を拓き、後輩たちにグローバルで活躍できる機会を、そして貨物鉄道輸送を通して世界の人々に貢献できる機会を、もっと提供できればと思っています。

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