小さな変化の積み重ねが、
やがて大きな力になる。

長尾隆一朗Ryuichiro Nagao

理工学部電気電子工学科卒

鉄道ロジスティクス本部 保全工事部

PROFILE「鉄道事業には多彩な仕事があり、入社後にもやりたいことが数多く見つかりそう」という想いからJR貨物を選ぶ。2005年入社。全国各地の保全技術センターにて保全業務を担った後、現職である保全工事部へ。鉄道施設の保守・工事を担っている。

鉄道貨物輸送の基盤を造り、
守り抜く誇り。

JR貨物では主な鉄道施設の保守・工事を、全国各地にある保全技術センター・メンテナンスステーションおよび工事管理事務所・工事支所と、本社にある保全工事部とが連携して推進しています。現在、私は在籍している保全工事部で、全国の貨物駅構内における鉄道電気施設の保守・工事の計画や技術基準の策定・審査、それに関わる行政手続きなどを担っています。また、各地での設備の不具合などに対し、対応策を検討し、指示を出していくという設備管理や新規技術の開発など、仕事は多岐にわたっています。特に技術基準の審査は設計技術を必要とする私のメインの仕事です。この設計の教育や設備の仕上がりの確認のため、全国を飛び回ることもあります。
私は入社8年目に、予算9億円規模の工事を任されたことがありました。川崎貨物駅の信号設備を統括する装置の更新工事でしたが、関係箇所との協議や工事計画の策定・管理、工事の設計や作業指示などを行いました。それだけの規模の仕事を任されたのは初めてで不安もありましたが、真摯に取り組み、全力で自分が動けば、先輩たちも含めた同僚の皆が力を貸してくれ、一つのものを完成させていくという経験は私自身を大きく成長させてくれました。

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自分たちの技術が社会を変えていく。

鉄道は、安全運行が当たり前、時間通りに到着して当たり前のもの。これが鉄道貨物の強みでもありますが、トラブルも何もない日をどれだけつくれるかが、保全工事担当としての究極の任務。表舞台には立たず華やかさはないかもしれません。でも、そこに自分たちはプライドを持っています。どんな小さな不具合でさえ、ダイヤに乱れを起こす要因になる。だからこそ、小さなことにも自分たちは手を抜きたくないんです。また車両や設備の保守点検作業も、今あるやり方が到達点ではない。きっとまだ上があるはずだと思い、日夜、改善策を模索しています。
保守・工事の醍醐味は、自分たちの手で設備を造り、進化させられること。それが社会貢献へと繋がっています。例えば、輸送力増強のための隅田川等の改良工事を行うことがモーダルシフトによる大幅なCO2削減に繋がりました。世界に目を向ければ、貨物駅のE&S方式(※)化などJR貨物の持つ設備の技術で支援できることがまだまだあります。
入社したての頃、同じ駅で働いていた50代の大ベテランの先輩にこんなことを言われたことがありました。『この会社はもっともっと良くなるよ。でもそのためには、お前みたいな若いやつの力がないとな』と。その言葉は今でも私の指針になっています。進化や改善する余地は、きっと職場のすみずみに潜んでいる。一人ひとりが気づき、チャレンジし、進化を果たしていく。例え一つ一つは小さな進化であっても、その積み重ねが大きな力となり、JR貨物を飛躍させることになる。私はそう思っています。

※E&S方式:
貨物駅のコンテナ荷役ホームと着発線が一体となっていることでわずかな停車時間でコンテナの積み卸しが可能。また少ない面積でコンテナを取り扱うことができるのも特徴。

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