DIVERSITY
女性社員対談

第一線で活躍する女性社員2人に聞きました。 JR貨物で、どんな
キャリアが築けるの?

男性社員のイメージが強いJR貨物ですが、女性社員も様々なキャリアを歩んでいます。どのような仕事を任され、キャリアを築いてきたのか。10年以上のキャリアを持つ女性社員に、包み隠さず本音でトークしてもらいました。

大熊真理子

大熊真理子Mariko Okuma

経営統括本部 総務部
勤労第一グループ

2002年入社。名古屋貨物ターミナル駅にて営業フロント業務に携わった後、東海支社駅業務改革推進室へ。結婚を機に苫小牧営業支店へ異動。入社7年目に産休・育休を取得後、東京のシンクタンクへの出向を経験。その後、本社営業統括部企画グループへ異動し、セールス部門の後方支援を担当。入社13年目に2度目の育休・産休を取得し、翌年本社営業統括部へ復職。さらに、志望して現在の部署へ。

松吉宏子

松吉宏子Hiroko Matsuyoshi

事業開発本部 開発部
開発グループ

2005年入社。名古屋貨物ターミナル駅にて営業フロント業務に携わった後、東海支社事業開発室へ異動し、宅地建物取引士の資格を取得。その後、大手デベロッパーへ出向してビル管理業務全般を経験し、事業開発本部にて不動産管理を担当。さらに、政策研究大学院大学へ派遣され、都市計画について学ぶ。卒業後、一貫して新規開発の仕事に携わる。現在は八王子駅南口の大規模新規開発を担当。

山本裕之

山本裕之Hiroyuki Yamamoto

経営統括本部 総務部
人事グループ

1999年入社。入社後3年間、現場を経験した後、本社及び支社にて社員教育、総務、秘書業務等に携わる。現在は本社にて人事関係の仕事に従事するとともに、2016年10月よりダイバーシティ・ワーキンググループのリーダーとして、「女性活躍推進」をはじめとしたダイバーシティ推進に取り組んでいる。

任されているのは、どんな仕事?

山本
入社年数でいうと、大熊さんが16年目、松吉さんが13年目になりますね。
大熊
うわー、もうそんなに?長いなぁ。
山本
今、どのような仕事をしているか教えてもらえますか。
大熊
私は、総務部で福利厚生制度を充実させる取り組みなどをしています。
最近担当したのは、2017年に導入された選択型福利厚生制度「カフェテリアプラン」。福利厚生サービスを手掛ける会社から情報収集したり、社内関係部署との調整をしたりして、企画から導入までに携わりました。

松吉
私は、開発プロジェクトの管理を行っています。JR貨物が所有する土地をどのように有効活用するかを決め、プロジェクトにそってコストやスケジュールを管理したり、デベロッパーとの協議やお客様との折衝をしたりします。
山本
プロジェクトの規模は、どのくらい?
松吉
今、進行しているのは、10,000㎡の商業施設と26階建ての分譲マンションが併設されたもの。
その前までは倉庫・商業施設の管理や、お客様との賃貸交渉を行っていました。
大熊
うちの会社で「担当」といったら、本当に一任されるということ。若手のうちから責任のある仕事を任せてもらえることも多いよね。

入社動機は? 女性が少ない会社に入る不安は?

山本
うちの会社は、女性社員の数がまだまだ少ないですよね。その点で不安はありませんでしたか?
大熊
不安というより、むしろプラスのイメージを受けました。数が少ない分、仕事のうえでもチャンスがありそうでしたし。
松吉
私は、不安もありました。でも、最終の役員面接で、「女性が少なくて大変なこともあるし、まだ平等とは言えない部分もある。
でも、変えていきたい」と。
隠さず正直に話してくれたので、逆に魅力を感じました。
山本
縁あって同じ会社で働くわけですから、できれば長く働いてほしい。
ですので、採用の時も「包み隠さず話をする」ことを意識してますね。では、そもそもの入社動機は?
大熊
私は、ビジネススケールの大きさに惹かれました。
民営化後に、鉄道旅客業界はエリアごとに分かれましたが、鉄道貨物輸送は、北海道から九州までを結ぶオンリーワン企業になりました。
松吉
私も、日本で唯一の鉄道貨物輸送という〝特別感のある会社〟が良いなと。
でも、一番の理由は、社員の方々が柔らかでアットホームな雰囲気だったこと。「自分もこういう社会人になりたいな」と思って決めました。
山本
女性が少ないという点は、実際に働いてみてどうですか?
松吉
特に意識することはないですね。というのも、一緒に仕事をするデベロッパーとか設計会社にも女性の方はいますし、
社内でも、やりにくいと感じたことはほとんどないですね、性別はあまり関係ないかな。
大熊
確かにそう。仕事は社内だけでやるものではないですからね。それに、女性が少ないって言っても、全くいないわけではない。
松吉
その通り!人数が少ない分、結びつきが強いんですよね。
例え部署が違っても「調子どう? 困ってることない?」って、気にかけてくれる人がたくさんいます。
大熊
だから、こんなふうに対談をしていますが、松吉さんと私は、お互いに仕事もプライベートもよく知っている。
山本
あれ、そうなんだ!?
松吉
特に新人時代は、大熊さんに随分と気にかけていただきました。

キャリアの転機は?

山本
今までのキャリアの中で、転機になるような出来事や、悩んだりした時期はありましたか?
大熊
入社2年目で、東海支社で駅のIT化に携わったことですかね。前例のないことをやっていく大変さもあったけど、プロジェクトのゴールを目指して突き進んでいくやりがいが大きかった。私は誰もやったことのないことに挑戦していくのが好きだって実感した瞬間でした。
山本
当時、IT-FRENSという新しいシステムの導入は、当社にとってエポックメイキングな出来事だったよね。
大熊
その一方で、結婚を具体的に考え始めてからは、いろいろ悩みました。当時、相手は北海道にいたので「仕事は辞めたくないけど、どうしよう?」とか「IT-FRENS導入後なら、辞めても、迷惑かからないかな・・・?」とか。
山本
どう乗り切ったんですか?

大熊
上司に相談したら、運良く、北海道で働けることになって。個人のライフイベントに対して、会社が親身になって考えてくれました。
山本
そこではどんな仕事を?
大熊
営業を経験しました。そのあとは出産をはさんでシンクタンクへ出向。韓国やオーストラリアへ海外出張も行ったなぁ。
シンクタンクでの調査、研究の業務はその後の仕事にもつながりました。
山本
育児と仕事の両立はどうでした?
大熊
「案ずるより産むがやすし」という気持ちでやってきました。試行錯誤しながらでしたけど、周囲の理解もありましたしね。
山本
松吉さんも、大手デベロッパーへの出向や、大学院派遣を経験されていますね。
松吉
実は、出向も派遣も、当時の私はあまり前向きではなくて。 (笑)
機会を与えてくださった上司を信じて、新しい世界に飛び込みました。でも結果的に、とても貴重な経験となって仕事に対する意識も変わりましたし、人脈も広がりました。
山本
どういうことを勉強したんですか?
松吉
出向先のデベロッパーではビル管理全般、大学院では街づくりを学びました。
いろいろな会社の人と接し、一緒に学ぶなかで、外から会社を見るとか、バックグラウンドの違いをどう理解して協働していくかを考えさせられましたね。
プロジェクトをまとめる立場になった今、これらの経験が強く生きています。開発の仕事は、竣工時期が決まっています。
限られた時間の中でひとつの目標に向かって、それぞれの専門分野を結集させていくのですが、会社が違えば、それぞれの特性があるし、得意不得意もある。上手くフォローしあって、それぞれの力が噛み合うことにより、良い建物ができる。そういった思いで取り組んでいます。
何年も何十年も形が残るし、面白い仕事です。
山本
お二人のこれまでの歩みを振り返ってみると、会社も長いスパンでキャリアを考えているということかもしれませんね。
松吉
本当にやりがいのある仕事を任せてもらっていると感じています。もっとステップアップしたい、自分を成長させたいと思うことが、長く働き続けたいと思う要因になっていると思います。
大熊
本人の頑張りを周囲がよく見てくれているよね。
山本
今後やってみたいことはある?
大熊
今の総務部には希望が叶って異動したんですが、制度ができるのを待つのではなく、自分で作っていきたくて。
ライフイベントを通じて家族や先輩社員の皆さんの支えを実感し、だからこそ制度をもっと整えていきたいと思いました。10年、20年先の会社がどう変わっていくのか見てみたいし、いろんなことにチャレンジしたい。
松吉
仕事はひとりではできなくて、一緒に働く人がいて、組織があって、協力会社があって成り立つ。制度の改善は総務部が業務としてやるのかもしれないけど、組織が良くなっていくためにどうするか?を考えていくのは、社員一人ひとりに任せられていると思う。
目の前のプロジェクトだけでなく、もっと広い視野で、会社の発展を考えながら周囲との関わりを考えていきたいです。

女性活躍推進に向けた新たな取り組み

松吉
山本リーダーは、ダイバーシティ・ワーキンググループでどんな取り組みをしているんですか?
山本
まだまだこれからって部分が多いけど、例えば女性採用を増やすため、「女性向け」に特化したパンフレットを提案したり、女性用設備の改善にも取り組んでいるよ。最近では管理職を対象にダイバーシティの意識を広めるためのセミナーを開催したけど、今後は女性のキャリア支援にも取り組みたいですね。
大熊
反応はどうでした?
山本
ダイバーシティの考え方はある程度理解してもらえたようだけど、実際のマネジメントとなるとまだまだ難しい面はあるよね。これは会社としても支援していかないといけない。経営トップも女性が活躍できる環境をもっと整えていきたいと考えてるし、今後は男性が多数を占めるプロフェッショナル職でも、女性の職域を拡大していきたいね。

松吉
楽しみですね。私も大熊さんも、新人のときに現場を経験していますが、シフト制の勤務スケジュールや仕事を分担する担務制など、貴重な経験でした。
山本
女性の視点から「もっとこういう制度がほしい」というものはある?
大熊
「ワーキングマザーの会」を開いて、子育て中の社員の意見を吸い上げていますが、休職、時短勤務といった「休む」部分をこれ以上求めている人は少ないんです。それよりも、テレワーク(在宅勤務)やフレックスタイム制の導入など働く前提での制度が望まれているので、これからはそちらを考えていきたいですね。
山本
なるほど。
松吉
ワークライフバランスが取れる環境ですべての社員が働き続けたいと思う会社にしたいですよね。
誰かにしわ寄せがいっていいというわけではないですから。
山本
男性社員の育休取得も少しずつ広がっているけど、今後は介護の問題が大きくなると思う。
性別や年齢を問わず、何らかの制約がある期間は誰にでも発生するという前提に立って、個人に頼るのではなく、会社として取り組んでいかないと。
大熊
私も、総務部として、女性だけではなくいろいろな立場の社員が働きやすい環境を創っていきます。これから入社する人たちには、安心してキャリアを築いてもらえると思います。
大熊・松吉
私たちが、フォローします。一緒に頑張りましょう!